2014年10月15日水曜日

PSoC4スタータキット(CY8CKIT-049-42xx)のサンプルプログラムのブートローダ対応

PSoC4スタータキット(CY8CKIT-049-42xx)のサンプルプログラムのブートローダ対応

<概要>

CYPRESSWebで紹介されているサンプルプログラムはスタータキット(CY8CKIT049-42xx)のブートローダを使用する設定にはなっていません。ブートローダ対応させる手順は、スタータキットの取扱説明書http://www.cypress.com/?docID=48142
“5.4 Adapting Projects from 100 Projects in 100 Days”に説明があります。
ここでは、PSoC Creatorに予め記憶されているサンプルプログラムを使ってブートローダ対応の手順を説明します。

<ブートローダ対応手順>1.サンプルプログラムの選択

PSoC Creatorを起動して、File-Example Project を選択する。





Filter Options
で、ArchitecturePSoC4 Device FamilyPSoC4200を選択してサンプルプログラムをスタータキットで使えるものに絞り込む。
今回はADC_SAR_Seq_DieTemp_PSoC4 を選択した。これはマイコン内にある温度センサと端子からの信号をそれぞれAD変換して、キャラクタLCD(2ケタ)に表示するものです。回路図はPSoC Creatorの TopDesign.cyschタブで確認してください。




2.Application Typeの設定変更


PSoC Creator
の左側にある窓のProjectを右クリックして出てくるプルダウンメニューからBuild Settingsを選択する。




Application Type
Bootloadableを選択する。これでこのプロジェクトがブートローダブルに対応したものになる。





3.Component(Bootloadble)の追加


Component Catalog
窓からSystem-Bootloadableを選択して、TOpDesign.cysch(回路図窓)にドラック&ドロップする。











4.BootloadableHEX,ELFファイルの設定


TopDesign.cysch
窓に設定したBootloadableをダブルクリックする。
開いた窓のDependenciesタブで、ブートローダプログラムのHEX,ELFファイルを設定する。このファイルはスタータキットのサンプルプログラム
(http://www.cypress.com/?docID=47827)
に入っています。






これで、コンパイルすればブートローダ対応の実行ファイルができます。

以上

2014年10月13日月曜日

PSoC4スタータキット(CY8CKIT-049-42xx)のBootloadable Projectの設定

PSoC4スタータキット(CY8CKIT-049-42xx)Bootloadable Projectの設定

<概要>

PSoC4スタータキット(CY8CKIT-049-42xx)で新規にworkspaceProjectを作成する手順を説明します。

このProjectはスタータキット上にあるSWLEDを使い、SW=ONで消灯、SW=OFFで点灯させます。
ただし、今回のProjectではSW,LEDとの間の設定は、マイコンのハードウエア的に設定するために、プログラムの作成は不要です。

なお、スタータキットの説明書は次のpdfにあります。このpdfに一通りの操作に必要な説明があります。今回紹介する手順は“5.3 Creating a New Bootladable Project”になります。

<作業手順>

1.Bootloaderプログラムの設定


スタータキットのUSB-Serial基板からプログラムを書き込むためのBootloaderプログラムが必要になります。これはサンプルプログラムに付属しています。
下記のzipファイルをダウンロードして解凍すると”Dependencies”フォルダがあります。この中にある2つのファイル(拡張子が、hex,elf)が目的のプログラムになります。
このファイルはこれから作成するProject内での設定で使用します。
http://www.cypress.com/?docID=47827





“Dependencies”
のフォルダ毎、適当なフォルダに保管します。(これから作成するProjectと同じフォルダに入れておけばよいです)





2.workspaceprojectの設定

PSoC Creatorを起動して、”File-New-Project”を選択します。







開いた窓から”EmptyPSoC4 Design”を選択します。






選択窓の中央部分に、Projectの名前、保管するフォルダの設定、下部の”+”を押すと細かな設定窓があります。ここで”Sheet Template”以外の設定をお庫内ます。特に”Application Type””Bootloadable”を選択するのを忘れないようにしてください。(ここで、通常の書き込みツール(MiniProg3)を使うか、スタータキットのUSB-Serialを使うかの選択がされます)

ここまでの設定をすると、エラーが出ますがこれはBootloadableの設定がされていないためですので問題ありません。








3.Bootloadableの設定


Component Catalog
窓からSystem-Bootloadableを選択して、TopDesign.cysch窓にドラッグ&ドロップします。




Bootloadable
のアイコンをダブルクリックして、DependenciesタブでBootloaderプログラム(拡張子hex,elf)を設定します。





4.SW,LEDの設定


Component Catalog
窓から、Digital Input Pin, Digital Output PinTopDesign.cysch にドラック&ドロップします。この2つの記号を配線記号で接続します。



Digital Input
の機能をpullupします。TopDesign.cysch窓のDigital Inputのアイコンをダブルクリックして、GeneralタブからResistive Pull Upを選択します。




5.SW,LEDのマイコン端子の設定と、コンパイル


sample.cydwr(“sample”
部分はProject名で変わる)で、右側の端子一覧表から、左側のマイコンの端子に割り付けたい端子にドラック&ドロップします。今回はSW(Pin_1)P07(PinNo31)LED(Pin_2P16(PinNo43)に割り当てます。

ここまでの作業が終わったら、左上のコンパイルボタンを押してコンパイルします。






6.プログラムの書きこみ


PSoC Creator
Tools-Bootloader Host を選択して、書込みツールを起動します。





File
窓に設定するファイルは、拡張子cyacd のファイルです。
このファイルは、Projectフォルダの下層の・・・CortexM0\ARM_GCC_473_Debug”フォルダにあります。




スタータキットのSWを押しながら、USBに接続するとLEDが点滅します。この状態で、書込み開始(Bootloader Host 矢印アイコンを押す)してください。

書込みが終わると、LEDが点灯します。この状態でSWを押すとLEDが消灯、またSWを離すとLEDが点灯します。


以上

2014年10月6日月曜日

PSoC CY8CKIT-049-42xx スタータキットの動作確認

<概要>

PSoC  CY8C4245AIのスタータキット(CY8CKIT-049-42xx)の動作確認をしました。




今回は、開発環境(PSoC Creator3.0)のインストールからサンプルプログラムの動作確認まで行います。

<関係資料のダウンロード>

CYPRESSWEBhttp://www.cypress.com/?rID=92146)から、スタータキットの取説、サンプルプログラム、開発環境をダウンロードします。


CYPRESSWEBからダウンロード


開発環境のPSoC Creatorは別画面に移動し、そこからダウンロードされます。ダウンロードにはユーザー登録が必要です。ダウンロードする前に”Akamai”というダウンロードツールのインストールを指示されるので、指示に従いインストールすると、PSoC Creatorのダウンロードが始まる。ダウンロードサイズが600Mbyte以上と大きいのでダウンロードに時間がかかる。



PSoC Creatorのダウンロード



<インストール>

CY8CKIT-049-4xxxPSoC4Prototyping Kit Guide.pdf がスタータキットの取説になります。
取説の“2. Software Installation”に従い、PSoC Creatorと、USB-Serial SDKのインストールを行います。

<サンプルプログラムの動作確認>

ダウンロードした “CY8KIT-049-42xx Example Projects.zip”
を解凍して、適当なフォルダに入れておきます。(海外のメーカのツールなので、フォルダ名には日本語は使わないほうがよいでしょう。日本語を使うと正常な動作をしなくなる可能性があります)

取説の”3.3.2 Programming a CY8CKIT-049-4xxx Project Using the Bootloader”に従って、サンプルプログラムのプロジェクトの登録、コンパイル、スタータキットへのダウンロードを行います。
取説ではわかりにくいところを書き出しておきます。

1.サンプルプログラムのWorkspaceファイルについて

サンプルプログラムのWorkspaceファイルは,”SCB_Bootloader.cywk”(拡張子がsywk)になります。

2.3.3.2 6の作業

TopDesign.sysch をクリックして出る画面(回路図)Bootloadable を右クリックしてメニューからConfigureを選択、あるいは図をダブルクリックするとConfigure窓が開きます。


Bootloadable


Configure 窓


 Configureに設定する、hex,elfファイルは、
\CY8CKIT-049-42xxExampleProjects\SCB_Bootloader_42xx\UART_Bootloader.cydsn\CortexM0\ARM_GCC_473\Debug

の中にあります。

.  3.3.29の作業について

スタータキットにプログラムを書き込みするためには、ボード上のSWを押したままUSBに差し込みます。この時、LEDの点滅が早くなります。(SWを押さないと通常の動作モードで動き書き込みできません)

.プログラムの改造について

サンプルプログラムは1秒周期でLEDを点滅させるものです。LEDON時間を変えてみます。
TopDesign.cysch PWMの図をダブルクリックします。

PWMの図をダブルクリック




 出てきた設定窓のPWMタブにある、Compareの数値を変えるとON時間が変わります。
数値を変えたら、コンパイルをして、マイコンにダウンロードします。

Compareの数値を変えるとLEDOn時間が変わる