PSoC4スタータキット(CY8CKIT-049-42xx)のBootloadable Projectの設定
<概要>
PSoC4スタータキット(CY8CKIT-049-42xx)で新規にworkspaceとProjectを作成する手順を説明します。
このProjectはスタータキット上にあるSWとLEDを使い、SW=ONで消灯、SW=OFFで点灯させます。
ただし、今回のProjectではSW,LEDとの間の設定は、マイコンのハードウエア的に設定するために、プログラムの作成は不要です。
なお、スタータキットの説明書は次のpdfにあります。このpdfに一通りの操作に必要な説明があります。今回紹介する手順は“5.3 Creating
a New Bootladable Project”になります。
<作業手順>
1.Bootloaderプログラムの設定
スタータキットのUSB-Serial基板からプログラムを書き込むためのBootloaderプログラムが必要になります。これはサンプルプログラムに付属しています。
下記のzipファイルをダウンロードして解凍すると”Dependencies”フォルダがあります。この中にある2つのファイル(拡張子が、hex,elf)が目的のプログラムになります。
このファイルはこれから作成するProject内での設定で使用します。
http://www.cypress.com/?docID=47827
“Dependencies”のフォルダ毎、適当なフォルダに保管します。(これから作成するProjectと同じフォルダに入れておけばよいです)
2.workspaceとprojectの設定
PSoC Creatorを起動して、”File-New-Project”を選択します。開いた窓から”EmptyPSoC4 Design”を選択します。
選択窓の中央部分に、Projectの名前、保管するフォルダの設定、下部の”+”を押すと細かな設定窓があります。ここで”Sheet Template”以外の設定をお庫内ます。特に”Application Type”で”Bootloadable”を選択するのを忘れないようにしてください。(ここで、通常の書き込みツール(MiniProg3)を使うか、スタータキットのUSB-Serialを使うかの選択がされます)
ここまでの設定をすると、エラーが出ますがこれはBootloadableの設定がされていないためですので問題ありません。
3.Bootloadableの設定
Component Catalog窓からSystem-Bootloadableを選択して、TopDesign.cysch窓にドラッグ&ドロップします。
Bootloadableのアイコンをダブルクリックして、DependenciesタブでBootloaderプログラム(拡張子hex,elf)を設定します。
4.SW,LEDの設定
Component Catalog窓から、Digital Input Pin, Digital Output PinをTopDesign.cysch にドラック&ドロップします。この2つの記号を配線記号で接続します。
Digital Inputの機能をpullupします。TopDesign.cysch窓のDigital Inputのアイコンをダブルクリックして、GeneralタブからResistive Pull Upを選択します。
5.SW,LEDのマイコン端子の設定と、コンパイル
sample.cydwr(“sample”部分はProject名で変わる)で、右側の端子一覧表から、左側のマイコンの端子に割り付けたい端子にドラック&ドロップします。今回はSW(Pin_1)はP07(PinNo31)、LED(Pin_2はP16(PinNo43)に割り当てます。
ここまでの作業が終わったら、左上のコンパイルボタンを押してコンパイルします。
6.プログラムの書きこみ
PSoC CreatorのTools-Bootloader Host を選択して、書込みツールを起動します。
File窓に設定するファイルは、拡張子cyacd のファイルです。
このファイルは、Projectフォルダの下層の”・・・CortexM0\ARM_GCC_473_Debug”フォルダにあります。
スタータキットのSWを押しながら、USBに接続するとLEDが点滅します。この状態で、書込み開始(Bootloader Hostの 矢印アイコンを押す)してください。
書込みが終わると、LEDが点灯します。この状態でSWを押すとLEDが消灯、またSWを離すとLEDが点灯します。
以上
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